プロローグ・ジム概要

プロローグ

君はプロボクサーになろうと決心した。そして街のはずれにあるジムの門をたたいた。 これから始まる生活は今までとは違い、戦いのための身体を調整しながらの苦しいものだ。 その中で常に状況に応じたベストコンディションを創りだすことは、君に課せられた使命なのだ。

ボクシングは非常に強靭な肉体とそれを生かす高度な戦闘センスが要求される。君は数多くのスパーリングや試合をこなし、自らの技術を磨いてゆかねばならない。それは同時に試合で日頃の積み重ねを遺憾なく発揮する事につながるのだ。

そしてプロボクサーを名乗る以上、簡単にプロのリングで負けることは許されない。限られたボクサー人生の中で意味はどこまで上り詰める事が出来るか挑戦するのだ。そしてその中で得たものは人それぞれちがうだろう。

丸井概要
ジム名: 丸井ジム
ジム生: 13人
所在地: 常磐線沿線の駅前
会 長: 丸井 周蔵(トレーナー兼任)
世界ランキングまでいったが、ベルトに一歩届かず引退。
 孫 : 丸井 舜
周蔵の孫でスピードタイプのボクサー。修行中。
丸井の近況
かつてボクシングがテレビで毎日のように放送されていた頃、自分が成し得なかったことを若い力に託し実現させようと始めた丸井ジムであった。

しかし、ボクシングが人気スポーツであった頃は活気もあったが、最近では本格的に世界を目指すボクサーになろうという意志でジムを訪れるものの姿も消えた。
ダイエットなどの目的で入門するものを拒む丸井ジムは、ジム生もすっかりいなくなってしまった。

そんなとき1人の若者が現れた。「自分は本気っす。世界チャンピオンになるっす。」若者の瞳に熱いものを見た丸井は久々に自分にも熱くなるものを感じた。丸井はこの若者を育てるため、入門を希望する者の志をとやかく言うのは止めた。月謝が入るからだ。

ジム生も今では孫を含めて13人いる。ちと縁起の悪い数字だが丸井は燃えている。世界の頂点を夢見て。